ネットワークライセンスの設定

この章ではスパコンとライセンスサーバのように, ソフトウェアを実行する端末とは別にライセンスサーバを立てた場合の, 初期設定について説明します.

前提として, 以下をあらかじめ設定してください.

  • RTE をサーバマシンにインストールしてください.
  • ライセンスサーバのファイアウォール設定を行ってください. デフォルトの設定を使用する場合, 端末よりポート 1947 または 80 でアクセス可能な状態にしてください.

ライセンスサーバ側設定

ライセンスサーバ上 で ACC を開いてください. デフォルトでは, ライセンスサーバは外部よりアクセスすることができません.

左サイドメニュー > Configuration をクリックし, ページ上部タブより Access from Remote Clients をクリックしてください. クリックすると, Access from Remote Clients ページが開きます.

外部からアクセス可能なよう, 以下を設定してください.

  • Allow Access from Remote Clients は Cloud licenses require identity. Other licenses are accessible by all clients.より下のオプションを選択します.
  • 80 番ポートも有効化したい場合は, Listen for clients also on port 80 にチェックを入れてください.
  • Access Restrictions にアクセス可能な IP アドレス, またはドメイン名を入力してください. 172.26.51.212as01 という端末からアクセスを許可する例を以下に挙げます. deny=all, allow=172.0.0.1 及び allow=localhost は必ず含めてください. 詳細は右上の Help を参照してください.
deny=all
allow=172.0.0.1
allow=localhost
allow=172.26.51.212
allow=as01

設定が完了したら, Submit ボタンをクリックしてください.

ソフトウェアを実行する端末側設定

どの RTE にアクセスするか設定するファイル hasp_32462.ini ファイルを作成してください.

hasp_32462.ini ファイルは Windows の場合, 以下いずれかに格納してください.

  • %LocalAppData%\SafeNet Sentinel\Sentinel LDK\
  • ソフトウェアと同じフォルダ
  • %ProgramData%\Safenet Sentinel\Sentinel LDK\

Linux の場合, $HOME/.hasplm/hasp_32462.ini として作成してください.

hasp_32462.ini の例を以下に示します.

以下の例では, ブロードキャスト経由, またはデフォルトのポート 1947 と 80 のいずれかで, 192.168.17.147のライセンスサーバを使用することを設定します.

broadcastsearch=1
serveraddr=192.168.17.147

以下の例ではサーバは別セグメントにあるとして, ブロードキャストによる探索を無効化し, かつポート 1234 を使用することを設定します.

broadcastsearch=0
serveraddr=192.168.17.147
port_admin=1234

詳細な設定は参考リンク先[1]を参照してください.

参考

  1. Sentinel LDK Software Protection and Licensing Guide - Working Directly With License Manager Configuration Files, https://docs.sentinel.thalesgroup.com/softwareandservices/ldk/LDKdocs/SPNL/LDK_SLnP_Guide/Distributing/License_Manager/070-Working_directly_with_Config_Files.htm , 2025-04-21 閲覧